やっちゃん日記・山行記録集

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<<   作成日時 : 2012/01/29 19:51   >>

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山行日  2012年01月28日(土)曇り
所在地  岩手県遠野市小友町
標 高  709.1m


 昨年12月貞任山に登っているが、その帰り道に眺めた寺地山が気に掛っていた。国道107号沿いにあるから積雪期でも登り口までのアプローチが容易。山頂まで一気に立ちあがった姿は登頂意欲をかき立ててくれる。ネットで調べてみると、寺地山の山頂には昔お寺があったという。その麓には遠野物語に出てくる姥捨伝説の蓮台野(デンデラ野)もあったらしい。土淵町山口のデンデラ野はすでに見学済みだが、遠野には他にもデンデラ野だった場所が多数存在すると言う。遠野出身の作家菊池照雄氏の著書「遠野物語をゆく」には、旧小友村長野の藤沢のデンデラ野について次のような記述があるという。
「(中略)小友村長野のデンデラ野は山裾の台地の原野にあった。この向かいに寺地山があり、山頂に寺があった。死人が出るとこのデンデラ野に安置し、白いのぼりをあげると、山頂の寺から和尚が回向をしたという。ここも飢饉の時は老人を捨てたという。」
上記の文章はこちらのHPから転載させていただきました。
 謎めいたところのある寺地山、小友町のデンデラ野見学と合わせて出かけてみることにする。

↓国道107号から右に寺地山が見えてきた
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 住田町から荷沢峠を越えて遠野市小友町へ向かう。堂場沢沿いに別れる林道を右に見て更に進むと、右手に寺地山が見えてくる。寺地山には登山道は無いだろう・・と予想して、GPSには山頂から南西方向に下ってくる尾根にルート設定をしてある。尾根斜面には藪は見えていないから直登で行けそう。
 しかし山頂に有ったというお寺の情報が全く判らない。国道沿いの商店に立ち寄って聞いてみることにする。ちょうど近所のおばさん達が集まってお茶を飲んでいる。その中に私と同年代らしい男性が一人。登り口は西斜面の沢沿いにあり、お寺跡まで道が続いているという。お寺は山頂ではなく中腹にあったらしい。お寺のあった場所は小さな広場になっているが、目立った遺構は残っていないらしい。
 それならば西斜面の沢沿いに登ることにして登り口を探してみる。国道と寺地山の間には川がある。地形図を見ても川の東側には道路が無さそう。車の渡れる橋はもちろん、歩行者用の橋さえも無さそうに見える。この様子では沢沿いに登る道も踏み跡程度のものではないか?お寺跡も雪の下では特定できない可能性が高そう。
 山頂まで道が続いているとしたら、山頂から逆に道を下って登り口に下りた方が早い。登り口探しは早々に打ち切り、予定した南西尾根を直登することにする。
 国道107号から大葛沢沿いに延びる林道へ入り、小さな集落へ向かう。国道から100m地点の農道入口に車を止めて出発する。

↓大葛沢沿いの林道へ進む
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10:10分  林道出発
 林道を更に50mほど進むと橋があり大葛沢を越える。水田の畦を歩いて寺地山の南斜面に取付く。邪魔になる藪は無いに等しい。雪がうっすら積もった急斜面を登る。

↓橋を渡って南斜面へ取付く
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↓藪の無い急斜面を登る
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10:30分  南西尾根に合流する
 山頂から南西に下ってくる尾根に到着。南斜面は吹き溜まり気味で雪が深い、尾根の西斜面よりに登るがこちらは冷たい風が吹きつけてくる。日射しはあるものの気温は氷点下、目出帽を持ってくれば良かったと後悔する。
 赤松混じりの雑木林、野ウサギと鹿の糞、足跡を追って登る。眼下には林間を透かして国道107号と藤沢のデンデラ野方面が見える。

↓南西尾根に到着
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↓眼下に国道107号と藤沢方面
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↓鹿の寝床発見
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↓尾根が次第に狭くなる
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11:00  標高670m地点着
 標高650mを過ぎると急斜面が終わり緩やかな尾根になる。積雪は30cm前後、つぼ足で進む。
11:05分  ピーク着
 山頂の南、地図上で窪地マークの西側ピークに到着。展望はなし。窪地は杉植林地になっていて地形が良く分からない。山頂へ向かう稜線の東側には杉の植林地が広がっている。積雪は40cm前後、雪の浅い杉林の中を進む。山頂手前の小ピークを乗り越えると間もなく山頂に到着する。

↓窪地西のピーク
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↓杉林の境界尾根を進む
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↓山頂が見えてきた
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11:20分  寺地山山頂到着
 雑木林のピークに展望は無いに等しい。木々を透かして周囲の山並みが輪郭だけ見えている。積雪は40cmほど、三角点はすぐに見つかった。等級は三等。山頂プレートは二枚。青白プレートの他に文字が消えた小さなプレートが一枚。
 北側から登ってくる登山道らしき輪郭は見えてこない。赤テープもなし。雪の上に頭を出している祠なども見当たらない。この様子では北斜面を下ってもお寺跡を見つける可能性は低そう。往路を戻ることにする。12:20分下山する。

林道→1時間10分→寺地山山頂

↓山頂に到着
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↓三角点
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↓貞任山方面
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↓種山高原方面
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 下山後は藤沢のデンデラ野へ向かう。国道107号へ戻り、国道を300mほど北上すると左に道が別れる。(この場所は左から旧国道が合流する場所)左の道に入って20mの十字路角に、蓮台野と書かれた標柱があった。登山前に近くの商店でデンデラ野の場所を聞いた時は誰も知らなかったので、探し出すのに苦労するかも・・と思っていたが、あっけなく見つけることができた。
 近くに石碑が無いか・・と見渡してみるが、雪の上に石は見えない。この場所は国道のすぐ脇。「デンデラ野は山裾の台地の原野にあった。」とあるから、もう一段上の台地だろうと思っていたから予想外ではある。山口のデンデラ野は集落を見下ろす高台にあったが、こちらは集落の少し上流にある・・といったところだろうか。
 標柱の場所から寺地山を眺めると、国道の防雪柵や電線が視野に入って雰囲気が今一つ。十字路を直進して台地の上に進んでみると寺地山の展望地があった。

↓蓮台野の標柱
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↓標柱の場所から寺地山を眺める
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↓蓮台野標柱上の台地から寺地山を眺める
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 時間が有るので周辺をすこし見物してみる。下川原の国道脇にある消防頓所前に、藤澤の滝の案内板があった。その隣を見るとなんと金山の文字!!ここ小友地区はかつて金の採掘で栄えた町だと言う。「小友と金山」の説明板によると、昔高野山へ大量の金を寄進したことがあり、そのため小友の人が高野山へ参拝に行くと特別な待遇を受けたという。特別待遇は昭和60年代まで続いていたというから実話なのだろう。この後応瀧神社に参拝して帰宅する。

↓小友と金山説明板
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↓応瀧神社説明板
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↓応瀧神社
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↓GPSトラック
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