天竺山

山行日  2011年11月4日(金)晴れ
所在地  岩手県奥州市
標 高  1318.3m


 天竺山へ日帰りで登るには、中沼登山口から金明水直登コースを利用する必要がある。
2008年6月14日に発生した「岩手宮城内陸地震」以来、中沼登山口に通ずる林道は通行止めが続いていた。その通行止めもこの秋解除されて中沼登山口の利用が可能になっている。焼石連峰は紅葉シーズンも終わり森は完全落葉、藪こぎシーズン到来、早速挑戦してみることにする。
 奥州市内から国道397号を秋田方面へ向かう。工事中の胆沢ダム堤体を左にみてトンネルをくぐり、橋を渡ると右に入る林道がある。林道入口に「中沼登山口7km」の案内板が立っている。途中の林道別れにも案内板が立っているので迷う心配はない。
 途中の尿前林道では、砂防ダムの工事が行われているので路面が一部泥んこ状態だが、分岐を左折して荒沢林道へ入ると工事車両もなく、3年前と変わらぬ路面状態になる。路肩整備もされていて車を擦ることもなく中沼登山口に到着する。
 6、7月の花シーズンの土日には、80台前後の車が押し寄せる駐車場には、車が2台止まっているだけ。いずれの登山者も焼石岳方面への登山者。

↓中沼登山口駐車場
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7:15分  中沼登山口出発
 トイレ脇の林道を直進して進む。約150m先まで車が進入可能、数台の駐車ができる。その先も林道が続いているが歩道状態になっている。

↓トイレ脇の林道を直進する
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↓車の進入はここまで
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 7:21分、小さな広場に到着。この場所から正面に天竺山と青岩が見える。南面が切れ落ちた山容は迫力充分、登頂意欲を駆り立ててくれる。しかし尾根筋には木々の茂みが見当たらないから藪の状態が気にかかる。
 左隣の青岩も気になっているピーク。時間に余裕が有ったら今回登ってみたい。3年間中沼登山口が利用できなかったので、登山道の荒れが心配だったが、草が伸びてはいるものの、踏み跡はしっかり付いている。新しい靴跡もあるから、最近登山者が歩いているのが判る。朝露が無いので快適に進む。

↓広場から天竺山を眺める
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7:27分  林道終点着
 この辺りまで藪の中に林道の形が残っている。この先は登山道が始まる。尾根と小沢を乗り越えながら尿前沢に向かって下ってゆく。ブナの森、木々の間から正面に青岩が大きく見えている。

↓正面に青岩が見える
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7:43分  尿前沢着
 尿前沢に下りて上流へ50mほど河原を歩き渡渉点に到着。今日は藪こぎ山行だから安全靴を履きたいところだが、沢の渡渉があるからゴアの山靴を履いてきている。水量は多くないから石を伝って渡るが、やっぱり靴はくるぶしまで水に浸かる。
 対岸の急斜面を這い上がり、ブナ林を青岩の南斜面に向かって登ってゆく。左の谷底から、尿前沢支流の水音が聞こえてくる。左の谷を挟んで対岸には銀明水方面の尾根が見えている。

↓尿前沢の渡渉点
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↓ブナ林を登る
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 登山道脇の樹上に熊棚を発見。今シーズン初めての熊棚、ブナ、クリの木では無いが、ミズナラ・・シナノキのようにも見える。(この辺りドコモアンテナ3本)
 やせ尾根の道になると間もなく青岩の南面直下に到着する。

↓熊棚
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↓正面に青岩を見ながらやせ尾根を登る
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8:16分  冷気の窪地着
 尾根から窪地に下りる。周囲を岩に囲まれたこの場所、夏は岩の隙間から浸み出してくる冷気でひんやりとしている。この時期になるともう冷気は感じられない。この先は右側に青岩の急斜面を見上げながら、岩がごろごろした枯れ沢状の谷底を登る。

↓冷気の窪地
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↓右に青岩の急斜面を見上げながら谷底を登る
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8:31分  がれ場を通過
 青岩から崩れ落ちたがれ場を横切る。青岩の西側に回り込むと、木々の上に天竺山が見えてくる。青岩から西に延びる尾根の鞍部に這い上がると分岐に到着する。

↓がれ場をトラバースしてゆく
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8:44分  青岩乗越し着
 この場所は十字路分岐になっている。右の尾根に続く踏み跡は青岩山頂へ。左の尾根道は金明水へ向かう直登コース。そして直進すると天竺沢へ下る道になる。直進して天竺沢方面少し下ってみる。踏み跡はしっかり付いている。目の前に見える天竺沢には青、赤のテープがいっぱい付いている。沢登りコースの目印、青岩乗越しの目印にしては多すぎる感じもする。
 青岩乗越しから左の尾根を進む。間もなく林間から抜け出して展望が開ける。右に天竺山の西斜面が大きく迫っている。正面奥の鞍部には金明水避難小屋が見える。振り返ると切り立った青岩が見えている。

↓青岩乗越し
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↓尾根道から振り返ると青岩が見える
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↓右に天竺山が見える
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 尾根道は右の斜面を下り天竺沢へ降りてゆく。天竺沢の支流の小沢を一つ渡り、天竺沢に到着。
9:06分  天竺沢着
 天竺沢の中を50mほど登ると二股に到着。赤テープのある右の沢へ進む。次の二股は左の沢へ進む。赤テープを追いながら沢の中、沢沿いの道を登ってゆく。

↓天竺沢を登る
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↓最初の沢別れは右へ進む
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↓沢沿いの道を登る
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↓金明水避難小屋が見えてきた
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9:25分  金明水着
 金明水の手前約100mの左岸に、小金明水の水場を見て金明水に到着する。水量は豊富に流れ出している。備え付けのコップで水を飲む、癖が無くて美味い。
避難小屋には誰も居ない。夏用の簡易水洗トイレは水抜きされていて使用中止の張り紙がある。窓には板が取り付けられて冬仕度が進んでいる。避難小屋前のベンチで藪こぎ装備に替えて出発する。

↓金明水の湧き水
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↓避難小屋とベンチ
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↓避難小屋内部
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9:41分  金明水出発
 経塚山、夏油温泉方面へ続く縦走路を経塚山方面へ向かう。

↓避難小屋から天竺山を眺める
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↓縦走路を天竺峠へ向かう
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9:54分  天竺峠着
 天竺山から伸びてくる尾根の上に到着。赤テープには天竺峠の文字が見える。縦走路はこの先下ってゆくから、ここが天竺山への取付き地点になる。

↓天竺峠から天竺山の稜線を眺める
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 天竺山に登山道が有るとは聞いたことがない。山頂まで藪こぎになるから、少し戻って歩きやすそうな斜面に取り付いてみる。林床をササに覆われた斜面を少し登ると刈払い道が現れた。一般登山道のように踏込まれてはいないが、荒れた登山道といった感じの道が続いている。古い目印テープも付いている。
 下山の時に確認してみたところ、天竺峠から天竺山に向かって10mほど藪を漕ぐと刈払い道に出る。迷い込み防止のために刈り残しているのだろう。刈払いは灌木帯の手前まで行われている。
 灌木帯が始まると硬い枝が斜面をびっしり埋め尽くし、更に一面胸高のササ藪が繁っている。ササ藪はかき分けて進めるが、硬い灌木はかき分けても容易に進むことができない。斜面の灌木を注意深く眺めると、灌木の枝の無い隙間が伸びていることに気がついた。その部分の灌木の枝には鋸の切口が付いている。
 どうやら灌木の枝を払って登山道を整備した後、ササが伸びて踏み跡を隠してしまったということらしい。天竺山には登山道があった。これは嬉しい誤算。ササに覆われた登山道をかき分けながら進む。

↓刈払い道があった
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↓中央のササ藪が登山道
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↓古いテープもある
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 山頂が近付くと痩せ尾根の上を進む。南面が切れ落ちた尾根は藪が無かったら足がすくんでしまうだろう。

↓尾根の南斜面は切れ落ちている
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↓痩せた藪尾根を進む
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↓山頂に到着
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10:26分  天竺山山頂到着
 三角点周囲は藪が薄い。新しい白杭が立っているから、近年点検整備されたのだろう。山頂プレートは1枚、三角点は三等。
 山頂からは360度の展望。西方は横岳、六沢山、そして南本内岳の山頂部分だけが見えている。焼石岳は六沢山に隠れて見えていない。北方には三森山、牛形山、鷲ヶ森山、夏油高原スキー場が見えている。岩手山も条件が良ければ見えそうだが霞んでいて遠方の山々は見えていない。東方は経塚山、前塚見山が見えている。早池峰山は雲に隠れて見えない。南方は栗駒山、祭畤山、高桧能山も見えているが、逆光だからカメラを向けても上手く映らない。
 登山道があったおかげで予想よりもはるかに速く登頂できた。展望を楽しんで11時27分金明水に下山する。この後は青岩に向かう。

中沼登山口→28分→尿前沢渡渉点→61分→青岩乗越し→22分→天竺沢→19分→金明水→29分(避難小屋での休憩含み)→天竺峠→32分→天竺山山頂

中沼登山口→3時間11分→天竺山山頂


↓山頂から西方の展望
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↓東方に経塚山
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↓北方に牛形山
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↓南方に栗駒山
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↓三角点座標
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GPSトラック
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