やっちゃん日記・山行記録集

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zoom RSS 仙磐山

<<   作成日時 : 2010/04/13 18:20   >>

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山行日  2010年4月3日(土)晴れのち曇り
所在地  岩手県釜石市
標 高  1016.2m


 この仙磐山は遠野物語の三十二話に、千晩ヶ岳として登場する山だという。白鹿を追って千夜を山中で過ごしたところから千晩ヶ岳と名づけられたとか・・。猟師に撃たれた白鹿は西隣の片羽山へと逃げ、更に権現山へ辿りついて息絶えたという。遠野物語三十二話には、「昔何の隼人と云ふ猟師あり。其子孫今もあり。」としか書かれていないが、白鹿を撃ったという話は、実話と考えて良さそうに思える。整備された登山道はなさそうだから、草が繁ってうるさくなる前に登って見ることにする。
 遠野市内から国道283号を釜石市へ向かう。釜石市小佐野町から左の市道へ進み日向ダムへ向かう。小川川沿いの道を進んでいくと、正面になだらかな山頂の仙磐山が見えてくる。国道283号から約5.3kmで日向ダムに到着。更に約900m進んだ北川目橋の袂に、仙磐山登山口の標柱が立っている。この場所に駐車場は無いが、路肩に数台の駐車が可能。

↓日向ダムに向かう市道から仙磐山を眺める
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9:55分  登山口出発
 沢を右に見ながら林道を進む。100mも歩くと左の路肩に水場がある。まだ歩き出したばかり、飲まずに進む。

↓林道入口が登山道
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↓林道脇に水場があった
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10:00分  林道ゲート着
 鍵の掛かったゲートに到着。この先車両、歩行者ともに通行止めの表示板が立っている。許可無く通行した場合は一切の責任を負いません云々とある。そうは言っても通してもらわないことには山登りができないので、何があっても自己責任ということで通らせてもらう。
 左のカラマツ林の中でガサガサと音がする。鹿が二頭逃げてゆく・・白シカだ!・・と思ったらお尻の毛が白い普通のニホンジカだった。歩き始めて早々鹿との遭遇、これは幸先が良い。若い広葉樹の森に杉、アカマツ、カラマツの植林地が広がっている。右下に沢の流れを見ながら林道を進む。この林道は地形図上で仙磐山と犬頭山の鞍部へ向かって伸びる破線の道らしい。

↓林道にゲートがある
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↓林道を進む
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10:15分  林道が九十九折になる
 勾配がきつくなると林道は九十九折の道になる。

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10:28分  林道終点着
 標高430m地点で林道は行き止まりになる。ここまで路面状態は良好、車の通行が可能に見える。しかし通行止めゲートがあるから一般車は通れないのだが。林道終点から数十m手前で左に折り返して荒れた林道が分かれる。落石や路肩崩落があって車の通行はできない。

↓林道終点
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↓林道終点手前から折り返して荒れた林道が分かれる
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10:40分  荒れた林道終点
 標高500m地点、荒れた林道が小沢に突き当たって消える。この先は枯れ沢に沿って急勾配の荒れた重機道が続いている。

↓荒れた林道終点
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10:47分  大岩着
 標高550m地点、枯れ沢の正面に大岩が現れると重機道は左斜面を登ってゆく。左側立木に赤テープがついている。ここまでコースに目印テープは無かった。伐採した木材を運び出すための作業道、急勾配を折り返しながら登ってゆく。この斜面を重機で作業を行うのは相当危険そう。林業は大変な仕事だとつくづく思う。

↓大岩から左へ進む
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↓斜面の重機道
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↓正面に犬頭山方面の稜線が見える
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周囲の森は伐採跡に再生した雑木の二次林だと思う。林床が驚くほどすっきりしている。斜面に生えている短いササは、青い葉が無くなっている。足元には鹿の糞が落ちているから、鹿が食べたのだろう。近くの林間で甲高い鹿の鳴き声が聞こえるが、写真を撮れるほど近づいてはくれない。
 仙磐山から犬頭山に続く稜線に近づいてくると、正面に犬頭山が見えてくる。マツと雑木に覆われた山頂に展望は無さそう。

↓鹿の糞が多い
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↓食べ尽くされたササの葉
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↓ササも草も生えない林床
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11:05分  重機道終点着
 尾根の数十m下で重機道が終わる。鹿に食い散らされたように見える短いササ斜面を登って尾根の鞍部に到着する。

↓重機道終点
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11:08分  尾根の鞍部着
 尾根を境にして北斜面には若い雑木の森が広がっている。伐採されて10年前後といった感じ、その後に再生した細い雑木がびっしり生えている。その細い幹を見てびっくり!多くの幹が鹿に皮を食べられている。五葉山周辺では鹿が増えすぎてその食害に困っているとは聞いていたが、これほどとは思わなかった。尾根の地面には鹿の糞がいっぱい落ちている。不用意に地面に腰掛けるとお尻に運が付いてしまいそう。

↓尾根の鞍部から犬頭山方面
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↓鯨山と眼下に栗林方面
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↓山頂方向の尾根
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 尾根上には目印テープが山頂方向へ続いている。下山のときに確認してみたところ、犬頭山方面には付いていなかった。北側の栗林方面へ下るルートは良く分からないが、鞍部から見る限り北斜面に目印テープは見えていない。鞍部から仙磐山山頂へはしっかり赤テープが付いている。林間には鹿の踏み跡が無数にあってまぎらわしい。目印テープがあるとは言っても、刈払い道があるわけではない。鹿と兼用の踏み跡を登ってゆく。
 鞍部から少し登ると東方に太平洋と鯨山が見えてくる。そして眼下には栗林町方面も見えている。
残雪の林間を山頂へ向かう。遠野物語の山、鬱蒼とした森を期待していたが原生林らしい雰囲気は全く感じられない。期待外れの山になりそうな予感がしてきた。赤ら顔をした山男どころか、その辺からチエンソーの音が今にも聞こえてきそう。
数頭の鹿が尾根から走り下って行く。木の皮を食べていた鹿たちだろう。甲高い警戒声を出しながら逃げていったから、この後一頭も鹿に出会うことは無かった。

↓尾根上には目印テープが付いている
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↓鹿に皮を食べられた幹
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11:47分  岩場着
 山頂の手前にある岩場を乗り越えて進む。
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11:50分  仙磐山山頂到着
 なだらかな山頂はダケカンバの森。予想していたとおり展望は殆ど無い。山頂プレートは二枚。一枚は仙磐山、そしてもう一枚には遠野物語に出てくる山名の千晩ヶ岳と書いてある。三等三角点は標石の頭が雪からのぞいている。北方には林間を透かして放牧場がわずかに見えている。天候は下り坂、空は雪雲に覆われて北風と共に小雪が舞いだす。西方に薄っすらと見えていた片羽山らしい山影は、写真を撮る間も無く見えなくなった。長居は無用、山頂の写真を撮って下山する。

↓山頂
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↓山頂の三等三角点
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 山頂の手前にある岩場の北側を回りこんで下ると、大岩の根元に小さな祠と剣が見えた。この大岩は千晩神社の奥の宮らしい。岩陰を覗くと権現様が三体と剣が奉納されている。
 遠野物語には「此山に入り帰りたる者はまことに少なし」とあるから、お賽銭を奮発して登頂の成功と無事の下山を祈願する。
 神社を後にして下り始めると、空が明るくなってきた。風も止んで陽射しが出てくる。天候が回復する兆しだろうか?もう一度山頂に戻ったら片羽山方面が見えるかもしれない。しかし林間を透かして見ると、西の空は暗い雪雲に覆われている。頭上だけ晴れている感じ。山頂に戻っても見えそうに無い。諦めて下山する。13:30分車に戻る。車に戻ったとたんに小雨が落ちてきた。お賽銭を奮発したおかげ?・・それとも・・・山ノ神様のご機嫌はすこぶる良かったらしい。

登山口→33分→林道終点→12分→荒れた林道終点→7分→重機道の大岩→21分→尾根鞍部→42分→仙磐山山頂
登山口→1時間55分→仙磐山山頂


↓千晩神社
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↓GPSトラック
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