大森山(種山高原)

山行日  2009年11月29日(日)晴れ
所在地  岩手県奥州市
標 高  820.0m


 大森山は種山高原の主峰、物見山の約3km北隣に位置している。登山道があるのかどうか良く分からないが、地図を見ると山頂直下まで林道が通じているらしい。今回は奥州市江刺区の人首から、大森山の西斜面へ伸びる林道を使って登ってみることにする。
 奥州市江刺区の中心部から県道8号を種山方面へ向かう。人首の町外れから県道27号が左に分かれるが、この交差点から更に県道8号を約2.5km進むと左に道が分かれる。交差点左角に「中沢入口」の表示板がある。左の道に入り700mほど進むと左に神社が見える。この先約200mの別れは右へ進む。次の別れは左に進み、その先の舗装が途切れた別れは右の林道へ進む。砂利道の林道を峠に向かって登ってゆくと、工事中の高圧送電線が頭上を横切っている。送電線の下を過ぎると間もなく林道は下り坂になるが、この場所から左に林道が分かれる。こちらは送電線の保守管理道として開設されたらしく、林道よりも道幅が広くて立派。(交差点角に「北上幹線↑213 ←214」の表示板あり)左の管理道へ入り、真新しい砂利道を登ってゆく。

↓阿原山から大森山を眺める
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↓中沢集落の奥、舗装が途切れたら右の林道へ進む
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↓林道の峠から左の送電線管理道へ進む
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 212番鉄塔を左にみて少し登ると、2万5千地図上で大森山の西側まで登ってきている林道に合流する。林道はこの先下ってゆくので、林道合流地点に車を止める。この場所は大森山から南西へ伸びる尾根の標高700m、山頂まで距離約600mの地点。ここから尾根沿いに藪をこいで登ることにする。

↓左に212番鉄塔
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↓212番鉄塔を過ぎて少し登ると林道は下り坂になる
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 12:00分  林道出発
 林道合流地点から廃道状態になった林道に入る。100mも進むと林道は消えてしまう。カラマツの植林地と雑木林の境に植えられた杉に沿って進むが、カラマツの植林地は山腹を巻き込んでいて高度があがらない。右の尾根方向を見るとササ藪が薄い。早めに尾根に取り付いた方が良さそう、ササの薄い斜面を選んで尾根に取り付く。
 尾根の上は細いアカマツと雑木の混合林、その隙間をイバラと蔓が埋め尽くしている。尾根筋は歩きやすいだろう・・・という期待は裏切られてしまった。木々の隙間から南隣に物見山が見える。遠方には室根山も薄っすらと見えている。イバラと蔓をかき分けながら進み山頂に到着する。

↓荒れた林道に入る
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↓杉に沿って進む
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↓すっきりした斜面を尾根に向かって登る
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↓尾根の上は荒れていた
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↓南隣に物見山が見える
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↓遠方には室根山も見えた
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↓山頂の手前で西の展望が開ける、かすかに奥羽の山並みが見えた
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↓山頂が近付くと少々のササ藪が現れる
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12:30分  大森山山頂到着
 薄いやぶに覆われた山頂に到着。山頂三角点の周囲は広場になっているが、草やササが茂っている。この様子では登山者が多いとは思えない。周囲の林の中を探してみたが登山道らしいはっきりした踏み跡は見えてこない。山頂プレートには、「種山高原少年自然の家」の記名がある。種山高原に少年自然の家が有ったのは20年も前のことだから、その当時は登山道が整備されていたのだろう。
 山頂には標石が二本あった。三等三角点の他に、南面に「山」裏面に「主三角点」と刻まれた標石が立っている。この主三角点は、明治時代に農商務省山林局が林野の境界測量の基準点として設置したものだという。
 種山ケ原は、藩政時代に伊達藩の放牧地だったという。明治時代になってからは近在農民の採草放牧地として、また軍馬の放牧場として利用されてきたものだという。物見山を中心として南北20km、東西11kmにも及ぶ広大な種山ヶ原。今では雑木とイバラに覆われた大森山の山頂も、かつては緑の芝原が広がり、牛が草を食み馬が駆け回っていたのだろう。
 宮沢賢治が初めて種山ヶ原を訪れたのは大正6年の夏、盛岡高等農林学校農学科第二部の三年生(21歳)だったという。その当時は軍馬の放牧場として広大な草地が広がっていたことだろう。地質調査のため宮沢賢治が訪れた際に生まれた童話「種山ヶ原」を読むと、当時の情景が浮かんでくる。

林道合流地点→30分→大森山山頂

↓主三角点とプレート
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↓こちらは三等三角点
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↓放牧場だったころの面影はほとんど感じられない
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